機器校正とは?
計器又は測定系の示す値、若しくは実量器又は標準物質の表す値と、標準によって実現される値との間の関係を確立する一連の作業。
※ 校正には、計器を調整して誤差を修正することは含まない - JISの定義 (JIS Z8103)
トレーサビリティのとれた標準器を用い、指定された環境下で当該装置が表す値が標準器とどれだけの誤差があるかの証明を行います。
※ トレーサビリティとは、標準器または測定器が、より高位の測定標準によって次々と校正され、国家標準・国際標準につながる経路が確立されていること
データロガー「おんどとり」に関する校正については、「メーカー校正」と「一般校正」のどちらも承ります。
トレーサビリティのとれた標準器を用いて、指定された環境下で当該装置の表す値が標準器とどれだけの誤差があるかの証明を行います。
一般校正は、最短5営業日で校正サービスが提供できますので、お急ぎのお客様にお薦めいたします。
測量機器においてISO 9000シリーズで求められる検査・測定および試験装置管理のための性能基準を明確にする事や、校正・検査の必要性の意識や標準化が高まっております。
Leica DISTO™のメーカーでは、工場出荷前に全製品の精度試験をしており、その結果を記録した精度証明書を同封しています。
また、DISTOシリーズのひとつの機能であるキャリブレーションにより、ユーザー様に調整していただくことを基本としております。 機種は限定されますが、精度証明書の再発行も承りますのでお問合せください。
校正サービスには、計器を調整して誤差や精度を修正(キャリブレーション)することは含まれておりません。
また、委託会社の協力によりLeica以外の機器についても検査成績書を発行することも可能です。
校正種別 | メーカー校正 [見積依頼] | 一般校正 [見積依頼] |
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対象 | 温度:マイナス80℃~200℃ 湿度:10%RH~90%RH(25℃±1℃における) |
温度:マイナス20℃~95℃ 湿度:30%RH~95%RH(25℃±1℃における) |
ポイント数 | 任意のポイント数(通常 1ポイント) | ① 温度 各3ptまで一律(追加可) ② 温湿度 各3pt、計6ptまで一律(追加可) |
納期 | 約2~3週間 | 約10営業日(台数により変動あり) |
価格体系 | 基本料+校正費(証明書発行含む)+送料 | 基本料+校正費+証明書発行費+送料+手数料 +組立費 550円 x 台数 ※ 新規購入時 (9月1日依頼分より) |
発行書類 | 校正証明書・試験成績書・トレーサビリティ体系図 | |
価格 | ■ 基本料:33,000円
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■ 基本料:5,500円 |
備考 | 試験に際して、温度および湿度はご依頼の数値付近とさせていただきます |
おんどとり校正についてのQ&A
① ムーヴからおんどとりを購入していなくても校正できますか?
もちろんです ! 他社様からの購入品であっても校正を承ります。
弊社はティアンドデイ社の認定代理店ですのでデータロガー本体だけでなくオプション品も常時在庫を揃えております。
校正のタイミングに合わせてセンサや電池の交換も承ります。
② おんどとりではないデータロガーも校正できますか?
おんどとり以外のデータロガーや温度計・湿度計につきましても 校正対応可能製品か否かお調べさせていただきますので型番をご提示ください。
迷っていたら、まずご相談ください !
③ メーカー校正 と 一般校正って何がちがうの?
■ メーカー校正
おんどとりのメーカーであるティアンドデイ社委託の校正機関で校正を行います。
納期に時間を要しますが、幅広い範囲の校正ポイントが指定いただけます。
■ 一般校正
弊社パートナー会社である校正機関での校正を行います。
短納期・廉価でありながら一律価格でポイント数が多くご指定いただけます。
※ おんどとり以外の機器は一般校正での応対となります
④ 一般校正のポイント指定の詳細は?
■ 温度について
● 下0桁まで指定の場合(ex:20℃指定)
指定温度の ±0.2℃ に収まるように基準ポイントを設定
● 下1桁まで指定の場合(ex:0.5℃指定)
指定温度になるように基準ポイントを設定 ※ 納期変動あり
● 指定ポイントなし(標準ポイントの場合)
指定温度の±0.4℃に収まるように基準ポイントを設定
■ 湿度について
● 指定下0桁まで指定の場合(ex:50%RH指定)
指定湿度の±0.4%RHに収まるように基準ポイントを設定
● 指定ポイントなし(標準ポイントの場合)
指定湿度の±1.0%RHに収まるように基準ポイントを設定
⑤ 校正ポイントは対象範囲であれば任意でなんでも指定可能?
校正対象となる機器の仕様範囲外のポイントはご指定いただくことができません。
事前に対象機器の仕様範囲をご確認くださいませ。
⑥ 手持ちの機器を校正したい場合、どのようにしたらいいの?
お手持ちの機器名(型番)、シリアル番号および校正ポイントをご連絡ください。 貴社にて機器管理番号がございましたら、併せてご連絡いただければ幸いです。
まず、機器をお送りいただき検査を行います。 検査に合格しましたら、校正を行い完了後に機器をご返却いたします。
なお、検査に不合格になった場合や修理対象となった際には、別途費用が発生いたしますのでご了承くださいませ。
⑦ 校正をうけると精度が高くなりますか?
本ページ上部にも記載がございますが、校正とは測定器が国家標準に対して、どの程度の誤差があるかを調べて証明を行うサービスです。
機器調整作業(キャリブレーション)は含まれておりません。 そのため、校正後に精度が高くなることはございません。
⑧ 校正中の代替機はありますか?
申し訳ございませんが、代替機のご用意はございません。
分割や差替えで校正に出していただくようご協力をお願いします。
Leica DISTO™のメーカーでは工場出荷前に、全製品の精度試験をしており、その結果を記録したものが精度証明書です。
校正証明書が必要場合は、弊社パートナー機関にて承ります。 (メーカーでは校正サービスを承っておりません)
弊社では、Leica DISTOの選び方から使い方、精度証明までを安心フォローいたします。
精度証明書(Calibration Certificate Silver)とは?
ライカのレーザー距離計 DISTOシリーズは、全製品に精度証明書が同封されています。
ドキュメントは、英文のために記載内容の確認や証明書としての利用可否の問合せがありますがご安心ください。 官公庁やその他機関への仕様・精度説明ドキュメントとして英文のままでもご利用いただけます。
ライカの精度証明書には4つの体系( Blue / Bronze / Silver / Gold )があります。 レーザー距離計 DISTOシリーズは、「Silver(シルバー)」に該当します。
<Silver>
メーカーが定める基準に基づき、テストの手順が国家基準あるいは認証済みの手順までのトレーサビリティがとれていることを証明。 加えて、計測レポートと標準偏差を記載。
① タイトル
「ライカジオシステムズが定める精度証明書シルバー」と記載され、レーザー距離計は、4つの体系の中のSilverに該当します。
② 製品情報
製品を特定する情報が記載されています。
● Product: 製品名
● Serial No./Cerfificate No.: シリアル番号/証明書番号
● Artical No.: 品番
● Inspection Date: 検査日
③ コンプライアンス証明
トレーサビリティが確保されていることと、製品は仕様を満たしていることが記載されています。
④ 試験の基準とした機器名
精度試験に使用した機器の名称が記載されています。
「Distance」には、距離測定の機器が明記されています。
傾斜センサー搭載モデルは、その下に「Inclination」があり、傾斜角測定の機器が記載されています。
⑤ 試験結果
基準とした機器で検査をした結果を表にまとめてあります。 上段:距離 下段:傾斜角
Distance(距離)は、基準値を変えて4つの長さを測定した結果を記載しています。
● Reference Value(m): 基準値
● Calibration Value(m) : 測定値
● Deviation(mm): 基準との差
※ 統計上の信頼レベルは、標準偏差の2倍、温度23℃(±3℃)、ターゲットプレート:アルベド1
Inclination(傾斜角)も同様に、基準値を変えて4つの角度を測定した結果を記載しています。 この項目は傾斜センサー搭載モデルのみに記載されています。
● Reference Value(°): 基準値
● Calibration Value(°) : 測定値
● Deviation(°): 基準との差
※ 統計上の信頼レベルは、標準偏差の2倍、温度23℃(±3℃)
⑥ 署名
ライカジオシステムズ スイス本社(Leica Geosystems AG)の事業部責任者および品質管理責任者の署名と、ISO 9001/14001の証明印です。