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Leica DISTO S910 使用事例

(d&b audiotechnik Japan.様)

プロオーディオ設置シミュレーション

2023年 横浜市都筑区に社屋を構え、会議室から大型のスタジアムまで世界各地で使用されている
ドイツのプロ用PAスピーカー、オーディオシステムメーカーであるd&b audiotechnik Japan.様 に Leica DISTO S910 Pacakge を導入いただきました。

Leica DISTO S910 Package とはライカ ジオシステムズ社のレーザー距離計です。
垂直角度センサだけでなく、世界で初めて水平角度センサを搭載したレーザー距離計です。
これにより奥行測定できるようになり、X / Y /Zの3軸座標が取れるようになった画期的なモデルです。
パッケージはS910だけでなく、三脚やアダプタがセットになった測距セットです。

プロ用オーディオメーカーディーアンドビーオーディオテクニックジャパンへの導入


導入の背景

ディーアンドビー・オーディオテクニック・ジャパン様はオーディオソリューションカンパニーで、
主にコンサートホールなどにスピーカーを納めたり、会場での音響シミュレーションを行っておられます。
正確に会場の図面を書いたり、自社ソフトウェアにスピーカーの位置情報入力するための測定の際に(X,Y,Z)の座標を(0,0,0)の基準点から座標を測定したいというご要望より、Leica DISTO S910を弊社(ムーヴ)ショールームでデモ・機器説明をさせていただきました。

事前に作成した図面と現場の整合性チェックは非常に大事な業務であり、
会場のどこにいても完璧なサウンド体験を得られるように設置されたオーディオの位置情報を正確に測定するために DISTO S910 を導入いただきました。

今回、2024年5月16日にライカ ジオシステムズ社と弊社スタッフにてディーアンドビー・オーディオテクニック・ジャパン様のデモ/セミナールームに訪問させていただき、お話を伺いました。

オーディオの位置調整・現場調査、CAD図面との整合性確認

 

2点間距離測定 と 3次元情報 取得(P2P/CADデータ)

ディーアンドビー・オーディオテクニック・ジャパン様では、
同社システムで使用する仮設スピーカーの位置を現地でLeica DISTO S910にて計測し、その位置情報をシミュレーションソフト「d&b ArrayCalc」にフィードバックすることを目的としご利用いただいております。

ご担当の 一丸様 曰く
「 観客席のどの場所に居ても均一に聞こえるように、事前にシミュレーションしたデータを基にスピーカーを設置するのですが、
どうしても誤差や設置位置を変更することがありますので、
実際にスピーカーを設置した位置を計測することが重要となり、S910の X , Y, Zの座標測定が非常に有用となります。」


クラシックコンサートにおいては、聴く側から見たときに視線に入るスピーカーだけではなく、
演奏者や楽団の居る舞台後方にスピーカーを十数台配置して臨場感を際立たせる手法があるとの事で、シミュレーションに限りなく近い環境の実現が重要なファクターである事を、お話を聞きながら実感しました。
また、同社のスピーカー技術を最大限発揮する次世代音響システム「d&b Soundscape」においても、音への没入感を体験してもらうためにスピーカーの配置調整には思慮されるとの事です。

「音の体験」を実現するために3次元情報は有用となり、冒頭記載のとおり レーザー距離計だけでX , Y, Zの座標を取得できるものは他にありません。
実際の現場ではレーザー距離計DISTO S910に専用アダプタと三脚を接続し測定します。
専用アダプタにはトータルステーション同様に上下左右の微調整ネジがついており、対象ポイントに的確にレーザーを照射できるようになっています。


オーディオの位置調整・現場調査、CAD図面との整合性確認


[ P2P 機能]を使用することで、奥行や高さの異なる2点間でも簡単に距離を測定することができます。
①・②の2ポイントを照射することで破線部分の距離、水平距離、角度が自動計算されます。

また、[ DXFデータキャプチャ機能 ]でX , Y, Zの3次元座標を取得、DXFファイルの自動生成が可能です。
同社では、この2つの機能を主に使用し、スピーカー・オーディオの設置位置の変更や決定にお役立ていただけております。


寸法、立面、平面図、製図

 

正確性、作業効率アップの効果

Leica DISTO S910 で現場調査を行った効果として...

『 会場へ配置するスピーカーの3次元情報を取得してシミュレーションソフトへ登録・再解析する事で、現地でのスピーカーの細かい調整が容易になり、今まで以上に良い音の提供を実現できています。』

『 Leica DISTO D5も保有していますが、距離の測定には重宝しますが座標位置の測定まではできませんので、スピーカーの設置位置を測定するにはS910の導入は大変効果がありました。』

との嬉しいお言葉をいただきました。
※ ディーアンドビー・オーディオテクニック・ジャパン 様 HPは こちら

ワールドクラスのサウンドシステムを提供する仕事にLeica DISTO S910がどのように役立てるか、非常に興味深いお話を伺うことができました。
貴重な体験をありがとうございます!



ディーアンドビー・オーディオテクニック・ジャパン

【 ご意見ご協力 】 
ディーアンドビー・オーディオテクニック・ジャパン株式会社
テクニカルサポート  一丸 和人 様