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導入事例(RTR-500シリーズ)黄檗宗大本山萬福寺

「おんどとり」RTR-500シリーズで紫外線・照度を測定

京都府宇治市にある黄檗宗(おうばくしゅう)の大本山萬福寺様に、重要文化財である美術工芸品の管理を目的として温度・湿度および紫外線・照度の管理システムを導入していただきました。
今回の導入は、黄檗宗大本山萬福寺 化主(けしゅ)の久恒 信隆様が中心となり実現したものです。 久恒様ならびに関係各位のご協力にお礼申し上げます。
貴重な文化財は、展示スペースの空調設備管理に加え、温度・湿度の遠隔データ管理を行うことで永い期間の保全が行えるものと信じております。
私たちの祖先が残してくれた文化財を大切に維持・保管していくためのツールとして、「おんどとり」 を選択していただきありがとうございます。

黄檗宗(おうばくしゅう)の大本山萬福寺の外観

導入の背景

萬福寺は境内に什宝物を収蔵展示する建物「文華殿」がありますが、建物の老朽化と収蔵量の飽和解消の為に増改築工事(2012年5月)を進めていらっしゃいました。
第一期工事として展示棟を増築し、第2文華殿は鉄筋コンクリート造・地上2階・地下1階で2012年3月に竣工致しました。
展示スペースにおいて温度や湿度の管理をする場合、測定値を管理用のパソコンに転送するためにネットワークが必要となります。
然しながら、既設のネットワーク設備が無い場合は敷設工事に手間と時間、そして多大なコストが掛かります。 特定小電力無線を利用したワイヤレスシステムは、データ収集機である親機(ベースステーション)がネットワークに接続できれば、環境値を測定する子機(データロガー)の設置場所にはネットワーク工事が不要となることより【配線や電源工事が不要であること】が決め手となり導入へ至りました。

展示品

 

導入機器は温度・湿度センサタイプと温度湿度・照度・紫外線タイプ

見通しの良い直線において約150メートル通信可能であり、設置場所を選ばず柔軟な対応ができます。
また、通信状況が良くない場所や距離を延長する場合には、ワイヤレスベースステーション(RTR-500C)を中継機として利用することで対応できます。
導入したRTR-500シリーズの機器は、温度・湿度の変化を的確に捉えるセンサー外付けの "子機(RTR-503)"と、温度・湿度、さらに照度と紫外線の4項目を同時測定・記録が可能な子機(RTR-574-H)、記録データを無線通信で収集する "親機(RTR-500NW)"とで構成し、一部通信状態が不安定な場所に中継機(RTR-500C)を配置しました。

おんどとり RTR-503とRTR-574-V

 

ワイヤレスによるモニタリング、クラウドを利用した管理を実現

LAN配線は敷設されていたため、既存のインターネット環境を利用して有線LAN対応のRTR-500NWを接続してワイヤレスのネットワークを構築しました。
収集した記録データをパソコンなどで管理することができるようになります。 親機と子機間は無線通信を使用するため、子機設置に関わる館内全体のネットワーク構築は不要です。
また、測定データはクラウドサービスでもご確認いただいております。
重要文化財は、公開するうえで温度・湿度や照度・UVのレベルに関して文化庁の指針があり、指針を守らないと重要文化財を公開することができないことより文化財や美術工芸品管理のため、温湿度センサには高精度センサ(Hタイプ)を選択しています。

おんどとりで重要文化財を守る

 

主な設置場所は第2文華殿の空間内と展示ケース内

第2文華殿の2階空間の温度・湿度管理をするために、欄干手摺部分にアタッチメントを利用してRTR-503を取付けました。 オプションのアタッチメントを利用することで、バッテリ交換やセンサー交換時にも本体の取外しが容易に行えます。
ワイヤレスタイプのRTR-574Hを利用して、南側展示ケース内の紫外線・照度も温度・湿度と併せて管理しています。
RTR-574Hは、RTR-574に比べて高精度な温湿度センサーが付属されています。 温度センサーは、白金測温抵抗体で-30~80℃まで測定できます。
また、湿度センサーは測定分解能0.1%RHで0~99%RHまで測定できます。
重要文化財や貴重な美術工芸品の管理には、高精度なセンサーを付帯したデータロガーが効果を発揮します。

おんどとりの設置場所は空間内と展示ケース内

 

データ収集方法と親機の設置場所は?

各所に設置したワイヤレスタイプのデータロガーから収集したデータは、管理用パソコンで一括管理するためにネットワーク接続タイプの親機(RTR-500NW)で転送します。
館内の子機とも通信状態は良く、ネットワークを介して別棟にあるネットワーク接続タイプのロガーと併せて遠隔管理が可能となります。 また、1階空間の温度・湿度管理をするために構造体の鉄骨部分に子機(RTR-503)を取り付けています。目立たない所でも適時、温度や湿度を測定し環境保全に役立っています。
RTR-503は、バッテリで動作するためAC電源の確保が不要なので、取付け位置は柔軟に対応できます。 また、必要に応じてオプション品のAC電源から給電することも可能で、バッテリ交換のタイミングを気にすることなく運用することもできます。

おんどとりの親機でロガーからのデータを収集