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導入事例(冷蔵・冷凍庫の温度管理)

中部国際空港(セントレア)

「おんどとり」導入によるヒューマンエラー防止

中部国際空港(セントレア)銘品館・おみやげ館を運営管理されている中部国際空港旅客サービス株式会社様より、ヒューマンエラーを防止することと、より高いレベルでの温度管理を実施することを目的に導入を検討され、2012年5月中旬に特定小電力無線通信タイプ[おんどとり RTR-500シリーズ]を導入、運用を開始させていただきました。
導入以前は、冷蔵・冷凍庫メーカーのマイコン制御による庫内温度管理により、定期的に温度を目視して温度管理表に手書きされていました。
一定時間ごとに予め設定された適正温度との差異をチエックし、常に最適な状態で商品を保管しお客様へ食の安全を確保した上でご提供しておられます。

2024年9月、機器及びシステムのリプレイスとして後継機の [おんどとり RTR500Bシリーズ ] を導入いただきました。
当時の設置環境や管理方法とは異なっていたものの、初期導入時の設定やノウハウを保有しているためスムーズに進めることができました。



中部国際空港・セントレアへ導入

導入前の課題

導入以前は、冷蔵・冷凍庫メーカーのマイコン制御による庫内温度管理により、定期的に温度を目視して温度管理表に手書きされていました。
店舗のオープンからクローズまでの間、3時間毎に温度を目視チェックして管理表に手書きで記載します。
記録は紙ベースで保管され、デジタルデータとしての保管ができないことがデメリットでした。
ワイヤレスによる温度管理システム稼働後も、暫くは並行して従来の管理を実施しながら徐々にデジタル管理に移行。

[おんどとり]導入後、クラウドにデータをアップロードして管理パソコンからだけでなく、各自のスマートフォンからいつでもどこでも温度管理状態を確認できるようになりました。
温度異常時もすぐにアラート発生をキャッチし、対応できるため安全・安定の温度管理に役立っています。


ワイヤレスデータロガーの導入。データを自動収集しクラウドでの温度管理。

 

導入機器は温度センサ外付け大容量バッテリタイプ

特定小電力無線通信タイプ [RTR500Bシリーズ]
温度変化を的確に捉える温度センサー外付けの子機(RTR502BL)と、記録データを無線通信で収集するSIM搭載タイプの親機 (RTR500BM)で構成、これにより空港内のネットワークとは切り離した状態で温度管理を行うことができます。
子機と親機間が離れていたり、遮蔽物が多いことによる通信状態が不安定な場所には中継機 (RTR500BC) を配置することで、親機と子機間無線通信距離を延長することができます。
中継機として [ RTR500BC ] を利用することで、安定した通信環境を構築することができます。

おんどとり RTR502Bの大容量バッテリ

 

システム導入後

中部国際空港(セントレア)銘品館・おみやげ館のロケーション、期間限定の催事コーナーやレイアウト変更等に柔軟に対応できるようワイヤレスでのシステムを導入。
予め設定した温度範囲を超えた場合は店舗内に設置した警告灯により、スタッフの方々が該当箇所をチェックし、原因を確認するとともに迅速に対処することができます。
また、現在ではデータをクラウドへアップロードし24時間、365日体制で計測した温度情報をデジタル記録し、一定間隔ごとの計測データを時系列で記録保管しています。
各自のスマートフォンからいつでもどこでもアクセスし、温度管理状態を確認することができる環境としています。



セントレア空港内の温度管理システム

主な設置場所は銘品館とおみやげ館

東海地区を中心に、全国から選りすぐられた和菓子、洋菓子、名産品を品揃えした銘品館のショーケースの中にデータロガー「おんどとり」を設置して冷蔵ショーケース内の温度管理をデジタル化します。
冷やして飲むと美味しいお酒もデータロガーで時系列に記録しています。
シッカリと温度管理された銘酒は、米の旨みをしっかりと感じとれ忘れられない味わいとなることでしょう。
移動式の冷蔵ケース内における温度管理もワイヤレスなので、簡単に設置して管理することができます。
対象のケース内にデータロガーを設置することで、特定小電力無線によるワイヤレス通信が確立され、一定時間ごとの計測データが収集されます。
また、ショーケース内のお客様からの目に留まる場所にデータロガーを設置することで、
ショーケースメーカーの温度管理だけでなく、データロガー「おんどとり」により [ 食の安心・安全 ] を二重化 して、シッカリ管理していることをアピールすることも重要なポイントです。


おんどとりの設置で日本酒もほどよい管理

 

中継機による電波状況の安定供給と空港内での無線干渉

空港内では様々な電波が無線通信されていますが、
導入したシステムは特定小電力による無線通信で他の無線通信システムとは干渉しません

2024年のリプレイスでは、空港内のネットワークから切り離し、SIMカードを搭載するタイプの親機(RTR500BM)へ変更しました。
RTR500BMは、設置店舗内の各データロガーからデータをワイヤレスで収集します。
予め指定した温度範囲を逸脱すると警報がでるように設定し、急な温度上昇にも対応できるようにしています。

【参考】 同じ周波数の電波が周囲で使われている場合、まれに干渉することもありますが、チャンネルをずらすなどの方法により干渉を回避することもできます。


おんどとりは他の無線との干渉がない

おんどとりは他の無線との干渉がない おんどとりは他の無線との干渉がない


 

離れた場所でも一括モニタリング

銘品館やイベントフロアに設置した複数台のRTR500BMとクラウドおよび管理用パソコン・スマートフォンで、設置した各データロガーの現在値をモニタリングしています。
モニタリングは計測値だけでなく、バッテリーの残量も表示しますので本体に搭載したリチウム電池の交換時期も分かります。
また、各ロガーごとにグラフで時系列に温度変化を見ることができます。
クラウドサービスを使用することにより担当者のスマートフォンでもデータを容易に確認することができます。

※ データはサンプル画像です

取得したデータをグラフ化

 

メールによる警報監視も可能

設定により、温度異常が発生した時にメールで発報することもできます。
メールは警報状態から正常値に復帰した際にも通知して管理の手間を省くことができます。
予め設定した温度や湿度の上下限値をオーバーしたり、正常値に戻った場合に警報メールを送信し、パソコンやスマートフォンで内容を確認することができます。
メールには、設置場所、計測時間や計測値が明記されていますので、設置場所から離れた場所にいても状況確認することができます。


警報メールのサンプル


【 ご意見ご協力 】 
中部国際空港旅客サービス株式会社 後藤 様

 

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